9.たまには時事ネタ。謝礼金無しで訴訟(10/21 18:17)


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アルビネタ、サッカーネタに限定すると偏愛アルビの更新がとだえちゃうので、たまには時事ネタを。

新潟のニュースが全国で話題になっているみたいですが・・・

残高1700万円通帳拾って謝礼なし…「255万円払え」 (夕刊フジ)

 預金通帳や印鑑が入ったかばんを拾った新潟県魚沼市の男性が、落とし主から謝礼の支払いがないのは遺失物法違反だとして、落とし主に255万円を求める訴訟を新潟地裁長岡支部に起こした。


 訴状によると、男性は8月中旬、市内の路上で預貯金通帳7冊や印鑑、給与明細などが入ったかばんを拾い、警察に届け出た。かばんはその日のうちに落とし主に返され、拾った男性は謝礼を求めたが支払われていない。男性は「通帳の預貯金残高は1700万円以上あり、謝礼としてその15%を支払うべきだ」と主張している。

落としたものが現金の場合、5〜20%の報労金を拾い主に支払わなければならない。と法律で明確に定められている。しかし今回、通帳と印鑑が現金にはあたらないのではないかということらしい。確かに落とし主が失効手続きをとれば、1700万円の価値は無くなる。過去、似たような裁判では判例が割れている。

ううむ。

おもてに出てきているニュースだけでは、たとえば

落とし主は礼のひとことも言わなかったのか? とか、そのお金は落とし主個人のものなのか。 とか、残高1700万円の中から10万円程度の謝礼も払えないほど余裕のない財布事情だったのか?とか。事実関係というよりは「情」の部分での詳細が分からないから、このニュースだけでどちらかを批判することはできない。でもなー、そりゃーなー。残高1700万円の通帳と印鑑を正直に届けたのに、一銭も謝礼がないとなれば腹が立つのはすごく分かる。というか私だったら怒る。訴訟するかどうかは別にしても。

学生のとき、2回ほど財布を交番に届けたことがある。あれはけっこう面倒なもので、こちらの連絡先はもちろんのこと、財布をどこで拾ったのかなどの記録を取られるため時間を取られる。嫁は子どものころ、むき出しの5千円を拾って届けた際、「どうせわからないから、いいよ」と警察官に言われ、そのまま友人と山分けしたらしい。おそらくは警官だって本音の部分では、少額の落とし物だったら持ってこなくていいよ、くらいのことは思っていそうだ。

今回の件も、拾った人は自分の労力と時間を裂いて財布を交番・・・かどうかは分からないけれど・・・に届け、手続きにも時間を取られた。なにしろ1700万円分の通帳だから、ドキドキしたはずだ。もしかするとワクワクもしたかもしれないけれど、それは責めることじゃない。仕方ないよ、人間だもの。みつを。それに対し一銭も謝礼無しでは、さすがにいかがなものかと思う。

ともあれ、裁判でどう判断を下すのか興味がある。 

事実関係として気になるのは、落とし主は「すぐさま」通帳を無効にする手続きをしたのかどうか。 もしも拾い主が届けた時点で無効になっていたのであれば、確かに「単なるモノでしかない」の主張も客観的な事実だ。が、もしも届けた時点でまだ「生きていた」のであれば、これはほぼお金と一緒ではないか。悪用されなかっただけラッキーということで、謝礼の支払い命令を下すべきだ。 私はそう思う。

落とした財布が届けられるなんて、海外では「100%あり得ない話」だと聞く。それは日本人の道徳観によるものが大きいにしても、正直に拾って届ければ、びくびくすることなく1割分が自分のモノになるという事情も大きいはず。善意のみに頼るのは脆弱すぎるのだ。 拾ったものをきちんと届けるという文化を残すためにも、謝礼は必然ではないか。

正直に届けても、通帳ならばたとえ残高一億円でも謝礼無し。

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